採用内定者の一時帰国について

 新型コロナウィルスの終息が見通せず、欧米では第3波の流行による外出制限など厳しい対応を迫られていますが、日本では外国人の入国については徐々に制限が緩和されてつつあります。

 来春新規採用の留学生の中には、卒業式前の時期に一旦帰国を希望する人もいますが、1年以上帰国していない留学生もいますので、帰国を制限するのも人道上難しいところです。

 

 とはいえ新型コロナウィルスが再び感染拡大した場合は、母国へ一時帰国した留学生が、日本に再入国出来ない可能性があり、内定の取り扱いをどうするか?採用企業として事前の検討が必要となります。

 日本は新卒一括採用が主になるため、夏前にかけて集合研修や配属部署での新人研修が行われるのが一般的です。もし、この時点で帰国出来なければ新人教育が行えない、配属部署の欠員が長期化するなど労働問題も生じてきます。

 

内定取り消しとすべきか否かは、日本への再入国時期も含めて判断は慎重にすべきであり、もし取り消す場合には就業規則の内定取り消し事由に合致する理由か検討することはもちろん、出来る限り本人の同意を取るべきと思われます。

また、内定取り消しとはせず次年度に採用を繰り延べる方法も検討に値します。

 

ただ、新型コロナにより長期間母国へ帰国していない外国人就労者も少なくないため、入社後でも一時帰国のための連続長期休暇の制度を設けるなど配慮は必要となるでしょう。

 

2020年11月25日