時給から月給になる技能実習

技能実習監理団体からの指導により、時給制から固定給(特に月給制)に代わる実習生が増えております。新規に入国する実習生だけでなく2号に変更となるタイミング、最低賃金を引上げる10月以降に月給制となるケースもありました。

 

さて、当事務所では企業側の賃金計算を引き受けることも多いですが、月給に切り替えると残業の計算方法が大きく変わります。

まず時給と異なり、月給では1カ月の所定労働時間数を把握しなければなりませんが、適当な技能実習監理団体では、審査が通ることを第一に会社の就業規則を無視して、勝手に1年変形労働時間制の労働契約書を出している事例があり、日本人労働者と所定の労働時間が一致しない会社も少なくありません。

 

また残業の時間外割増単価や法定休日労働の割増賃金単価の計算は意外に難しく、社会保険労務士が関わっていない会社では、計算単価が間違っているが、労務担当者が間違っていることすら分からないという事例もありました。

余談ですが、当事務所で給与計算を引き受けている会社で、技能実習監理団体から給与計算の残業計算が間違っていると連絡があり、よく話を聞くと監理団体が無知なため誤った認識で指摘していたという、笑えない話もあります。


労働基準監督署の調査では、割増賃金単価の間違いで労基法24条違反の是正指導をされますので、しっかりと計算することが大切です。

ちなみに筆者は端数の切り上げで1円の是正勧告を頂いたことがあります。

あまり笑えない話ですが・・・

2019年12月18日